「 認知症介護 」の検索結果
  • 母の手帳が教えてくれたこと ― 認知症になっても“想い”は消えない ―
    母の手帳が教えてくれたこと― 認知症になっても“想い”は消えない ―はじめに母が亡くなったあと、私が見つけたのは、毎日欠かさず綴られていた手帳でした。数行の短い言葉の中に、母の“気持ち”や“想い”がにじんでいて、私は何度も涙をこらえながらページをめくりました。認知症になっても、すべてがわからなくなるわけではない。「伝えられないだけで、気づいていること」「嬉しかったこと、悲しかったこと」を母は日記の中に残してくれていました。この手帳は、私にとってかけがえのない宝物となり、介護の在り方を改めて考えるきっかけにもなりました。1. 書くことが習慣だった母母は、若い頃から社交ダンスを楽しみ、ダンスパーティーや旅行の予定を手帳で管理していました。その名残なのか、認知症が進行し始めてからも、毎日2〜3行ほどの記録をつけていました。「今日は晴美がご飯を作ってくれた」「恵ちゃんが敬老の日のプレゼントを持ってきてくれて嬉しかった」そのような日々のささやかな出来事が、母の視点で丁寧に記されていたのです。2. 手帳に残されていた“嬉しさ”と“悲しみ”母の記録には、嬉しかった出来事と共に、ある日こんな言葉も残されていました。「晴美に“何度も大きな声で言うの、疲れるわ”って言われた。がっかり。涙が出た。」思い返してみると、私も疲れていて、つい声を荒げてしまった日があったのかもしれません。その言葉が、母をどれほど傷つけていたのか―手帳を読むまで、私は気づいていませんでした。母の中にあった「嬉しい」「寂しい」「がっかりした」そんな感情が、言葉となって残されていたことに、胸が痛みました。3. 身だしなみに対する“気づかれたくない”想いある日、かかりつけの先生に「背中がボロボロしてるね」と言われた母は、その言葉がずっと気になっていたようで、「背中ボロボロ、お風呂で綺麗に洗うこと」という一文を、手帳に毎日記録していました。私は、すでに身だしなみに無頓着になったのだと思っていたのですが、実は、ちゃんと気にしていたのです。外からは見えなくても、母の中にはまだ“自分を整えたい気持ち”が残っていた―そんな当たり前のことを、私は忘れていました。4. 認知症になっても、想いは消えない認知症になると、「もう何もわからなくなる」「気持ちも感じない」と思いがちですが、実際には、感情や自尊心、恥じらいや喜びといった“その人らしさ”は残っているのです。ただ、それを言葉にしたり、表現したりする力が弱まっているだけ。手帳の中の記録は、母の“心の声”であり、「私はまだここにいるよ」とそっと語りかけてくれているようでした。5. 近年の認知症ケアの考え方 ― パーソン・センタード・ケア近年、認知症のケアでは「パーソン・センタード・ケア」という考え方が重視されています。これは、その人の“自分らしさ”を尊重し、感情や想いを大切にするケアの姿勢です。・自分らしさを保てること・大切な人との結びつき・何かに携われること・共にある感覚・安心してくつろげることこれらを支えることが、認知症の方にとっての“生きやすさ”につながります。けれど、親子という近い関係だからこそ、見落としてしまいがちなことも多いのだと、母の手帳が教えてくれました。まとめ 〜 ほんとうの「想い」に気づくために 〜母が残してくれた手帳は、介護中には見えなかった“本当の気持ち”に気づかせてくれるものでした。それは、「もっと優しくできたかもしれない」「もっと想いを汲み取れたかもしれない」という後悔とともに、これからの誰かの介護を支える“道しるべ”にもなると信じています。認知症になっても、その人の想いはちゃんと残っている。そのことを忘れず、寄り添うことの大切さを、母は手帳を通して教えてくれました。Facebookを見にいくLINE登録はこちら🧠 食べ物チェックで未来の脳を守りましょう!あなたはどのタイプですか?当てはまる番号を公式LINEに送ってみてください。食べ物チェックで未来の脳を守る👉今すぐ公式LINEへ```
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  • 安全だと思っていた場所でも転ぶ――母の転倒から学んだ「家庭でできる転倒予防」
    安全だと思っていた場所でも転ぶ――母の転倒から学んだ「家庭でできる転倒予防」高齢者の転倒は一瞬ですが、その後の生活に大きな影響を与えることがあります。私は、デイサービスから帰宅して家に入る「ほんの少しの間」に母が転倒し、その後、歩く力や意欲が目に見えて落ちた経験をしました。廊下には手すりもあり「安全なはず」と思っていた場所でも、実際には転んでしまう――その現実を痛感しました。実際に起きたこと(体験談)・送迎スタッフさんと私の引き継ぎのわずかなタイミングで転倒。・膝をついた程度に見えても、母にとっては大きな衝撃。その後、足が前に出ず座り込んでしまうことが増えました。・父と二人がかりで立たせ、廊下を歩かせるのがやっと。ひとりでは安全に介助できないと実感。・念のためCTを撮って異常はなかったものの、自信の喪失や混乱など、認知面の変化も感じました。転倒がもたらす影響・身体面:痛み・恐怖心→活動量低下→筋力低下→さらに転びやすくなる悪循環。・心理面:「また転ぶかも」という不安で外出や移動を避けがちに。・生活面:トイレや居室間の移動にも付き添いが必要になる場合がある。家の中で転びやすい場所と理由・玄関・上がり框:段差・履き替え時にふらつく。・廊下:長い直線で油断、足運びが単調になりやすい。カーペットの端やコードも危険。・トイレ・浴室:急ぎ・濡れ・薄暗さ・衣服の上げ下ろしでバランス喪失。・寝室:夜間の暗さ、布団・ベッド周りのつまずき。今日からできる「環境」の工夫・照明:廊下・トイレ・寝室に足元灯/人感センサー。夜間は暗くしすぎない。・段差・境目:色テープで視認性UP。敷居・カーペット端は段差解消材や固定テープで処理。・手すり:よく使う動線(玄関・廊下・トイレ・浴室)に連続して設置。掴む位置を「実際に歩いて」確認。・床面:滑りやすいマットは撤去。浴室・洗面には滑り止めマット。・玄関・スロープ:傾斜はできるだけ緩やかに、実際に車椅子を押して試す。必要なら手すり追加。・動線の短縮:トイレ・寝室・居間の配置を見直し、移動距離と曲がり角を減らす。・呼び出し手段:卓上ベル・ワイヤレスチャイム等で「助けを呼べる」環境に。「動作」と「介助」のコツ・声かけ→合図→動作:「今から立ちます。1・2・3」で体重移動を同期。・立ち上がり:足をやや後ろ、上体前傾、手で支点を作る(肘掛け・手すり)。・二人介助:片方は体幹・骨盤、もう片方は手すり側で足元を見守り。引っ張らずに支える。・歩行補助具:杖・シルバーカー・歩行器は高さ調整と使い方を確認。必要に応じてPT(理学療法士)に相談。・履物:かかとが締まる靴・滑りにくいソール。つっかけ・踵のないスリッパは避ける。体調面のケアも転倒予防・水分・栄養:脱水はふらつきや集中力低下の原因に。こまめな水分・間食で補う。・お薬:眠気・ふらつきの副作用がある薬は、かかりつけ医に相談。・休息と運動:短時間の立ち座り・足上げ・つま先上げなど、無理のない筋力維持。転んでしまった「とき」の初動・むやみに起こさない:痛みの部位・出血・変形・しびれ・意識の状態を確認。・頭部打撲や様子がいつもと違うとき:頭痛増悪、吐き気・嘔吐、意識がぼんやり、ろれつが回らない、片側の手足が動かしにくい等があれば受診を検討。迷うときは119番で相談。・移動は最小限:無理に歩かせず、安静を保ち、必要なら救急隊や家族の応援を待つ。家の中まるごと点検チェックリスト(抜粋)・□ 玄関の段差に踏み台・手すり・滑り止めがある・□ 廊下は物を置かず、足元灯がある・□ カーペット端・コード類を固定/撤去している・□ トイレ・浴室・脱衣所に手すりと滑り止めがある・□ ベッド周りはつまずく物がなく、立ち上がりやすい高さ・□ 室内履きはかかとが固定でき、滑りにくい・□ よく使う動線で実際に手すりを掴んで歩行確認済み・□ 呼び出しベル/チャイムなど助けを呼ぶ手段がある・□ 体調(脱水・眠気の副作用など)に目を配っているまとめ「手すりもあるし大丈夫」と思っていた廊下でも、母は転びました。転倒は一瞬でも、その後の衝撃は大きい。だからこそ、環境を整え、動作を工夫し、二人で支える準備が大切です。そして、迷ったときは119番で相談。日々の小さな備えが、家族を守る力になると実感しています。関連記事:介護の準備:救急対応と住まい /高齢者の水分補給と脱水予防Facebookを見にいくLINE登録はこちら🧠 食べ物チェックで未来の脳を守りましょう!あなたはどのタイプですか?当てはまる番号を公式LINEに送ってみてください。食べ物チェックで未来の脳を守る👉今すぐ公式LINEへ```
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