
「ようやく眠ったのに、まだ朝の3時?」「あと少し眠れればスッキリするのに…」 そんなふうに感じた経験はありませんか? とくに介護中は、ちょっとした物音にも敏感になり、眠りが浅くなることもあります。
実は私自身も、24時ごろに寝て4時に目覚めるということがよくありました。 その後また眠れずに、なんとも言えない朝を迎える…。
そんな日々が続くと、心も体も疲れてしまいますよね。 今回は、そんな「途中で目が覚めてしまう」「早朝に目が覚める」といった睡眠トラブルの原因と、今日から実践できる対策についてお伝えします。
途中で目が覚めてしまう背景には、「睡眠の質を下げる生活習慣や体の状態」が隠れていることが少なくありません。 睡眠ホルモンの分泌や自律神経のバランスが乱れると、眠りの深さや持続時間に影響してしまいます。
ここでは、睡眠の質を下げてしまう主な要因を紹介します。
睡眠ホルモン「メラトニン」がうまく分泌されないと、深い睡眠に入れず途中で目が覚めてしまいます。 メラトニンの原料となる「トリプトファン」はタンパク質に多く含まれ、朝の食事でしっかり摂ることが大切です。 ただし、トリプトファンだけでは不十分で、以下の栄養素も必要です。
ビタミンB6・ナイアシン
葉酸・鉄・マグネシウム
これらが不足すると、メラトニン合成がうまく働かなくなってしまうのです。
✦ 朝に卵・味噌汁・青菜・納豆・小魚などを取り入れ、栄養バランスの良い食事を意識しましょう。
✦ 忙しい方はプロテインやマルチビタミンを活用するのも◎
朝の光は、体内時計をリセットしてメラトニンのリズムを整えるスイッチ。 朝日を浴びることで「夜にメラトニンが出やすくなる体づくり」ができます。
✦ 起床後30分以内に、最低15〜30分は太陽の光を浴びましょう(午前6時〜8時半が効果的)。
寝酒は寝つきをよくするように思えますが、実は眠りを浅くして夜中に目が覚めやすくなります。
✦ アルコールは寝る3時間前までに控えましょう。
ストレスが強いと、リラックス時に働く「副交感神経」ではなく、緊張状態を作る「交感神経」が優位になります。 その結果、深い眠りが得られず、途中で目が覚める原因に。
✦ 寝る前に深呼吸・アロマ・温かい飲み物・静かな音楽などを取り入れて、気持ちを落ち着かせましょう。

睡眠は、夜だけの対策ではありません。 「朝に何を食べて、どんな光を浴びて、どんな行動をするか」が、その夜の眠りを左右します。 以下はメラトニン生成の流れです:
トリプトファン(朝のタンパク質食)
↓ ※ビタミン・ミネラルが必要
セロトニン(日中の光と活動)
↓
メラトニン(夜の暗さで分泌)
✦ 朝のタンパク質と栄養素、日中の活動、寝室の照明管理まで、1日の流れを意識してみましょう。

就寝前にスマホやタブレットを2時間使うと、メラトニンの分泌が23%も抑制されるというデータがあります。 その影響は数日続くともいわれているため、注意が必要です。
✦ 寝る90分前には、スマホやテレビの使用を控えるよう心がけてみてください。
朝食にタンパク質+ビタミン・ミネラルを摂る
起床後、朝日を浴びて体内時計をリセット
寝酒は控え、寝る前のリラックスタイムを意識
スマホは寝る90分前まで
ストレス対策として、呼吸法やアロマを活用
朝までぐっすり眠れるようになると、日中の元気も違う!
「もう少し寝られたら…」という毎日を繰り返すのは、本当に辛いですよね。 でも睡眠の質は、日々の小さな習慣の積み重ねで改善できます。
介護をされている方は、特にご自身の体調管理が大切です。 ご自分の睡眠を見直すことで、心も体も少しずつ軽くなりますように──。
できることから少しずつ、ぜひ今日から始めてみてください。
 (900 x 300 px).png)