
「最近、夜中に目が覚めて、ぐっすり眠れた気がしない…」そんなふうに感じること、ありませんか?
年齢を重ねるにつれて「眠りが浅くなった」と感じる方はとても多く、実際に、年齢とともに睡眠の仕組みは変化していきます。
でも、その“変化の仕組み”を知っていれば、「眠れない不安」を減らし、今の自分に合った眠りを選ぶことができるのです。
このページでは、
・レム睡眠とノンレム睡眠の違い
・加齢による睡眠の変化
・眠っている間に脳がしている“すごい仕事”
・理想的な睡眠リズムとグラフの見方
などを、やさしく・わかりやすく解説しています。ご自身やご家族の「眠り」の理解に、ぜひお役立てください。
「眠っているのに疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」そんな経験はありませんか?これは、睡眠が浅くなっている状態かもしれません。
睡眠には、深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)があり、この2つが交互に現れる「睡眠サイクル」によって私たちの体は休息・回復しています。
ところが、加齢や生活習慣の影響でこのバランスが崩れると、深い睡眠が減り、浅い睡眠ばかりになることがあります。その結果、朝起きても「しっかり眠った感じがしない」「体が重い」「日中ボーッとする」といった不調が現れてしまうのです。

眠っている間、私たちの体と脳は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という異なるステージを交互に繰り返しています。
脳も体も休んでいる「熟睡」の時間です。特に最初の90分に現れる「深いノンレム睡眠」は、脳の老廃物の排出・身体の修復・免疫力の強化などに重要な役割を果たします。
体は休んでいますが、脳は活発に動いている状態。夢を見るのもこの時間帯で、記憶の整理・感情の調整などを行っています。
この2つの睡眠が1セットで約90分。それを一晩に4~5回繰り返します。しかし年齢を重ねると、このサイクルの質とバランスが崩れやすくなります。

年齢を重ねると「昔ほどぐっすり眠れない」と感じる人が増えます。これは、自然な生理的変化のひとつです。
年齢とともに、脳が深い眠りに入りにくくなり、浅い眠り(レム睡眠)が増える傾向があります。そのため、物音や尿意などの刺激で目が覚めやすくなります。
高齢になると、**早寝早起き型(高齢者型)**に変わることが多いです。夕方に眠くなり、早朝に目覚めてしまうのもその一つ。
年齢とともに、必要な睡眠時間が少しずつ短くなると言われています。ただし、質の良い睡眠がとれていれば問題ないケースもあります。
「寝ている間、脳は休んでいる」と思われがちですが、実は睡眠中の脳は驚くほど活動しています。特に、ノンレム睡眠とレム睡眠それぞれで、違った重要な“お仕事”をしているのです。
・脳の老廃物(アミロイドβなど)を排出
・記憶を一時保存から長期保存へ整理
・自律神経の調整と回復
この時間に脳は、「掃除」「休息」「再構築」を行い、日中の情報を整理整頓します。
・感情や記憶の“意味づけ”や統合
・創造性・直感力の活性化
・ストレスやトラウマの整理
夢を見るのはこの時間。心の整理整頓とも言えます。

「睡眠不足だと物忘れが多くなる」
「しっかり寝た方がテストの点が良くなる」
そんな経験はありませんか?
これは科学的にも立証されています。
・深い睡眠(ノンレム睡眠)中に、海馬で記憶された情報が大脳皮質に移される
・レム睡眠中に、記憶が感情と結びつけられて“定着”する
つまり、質のよい睡眠が「記憶力」と「認知機能の維持」に直結しているということ。慢性的な睡眠不足や質の低下は、将来的な認知症リスクにも影響を与えると考えられています。
人は一晩の睡眠中に、レム睡眠とノンレム睡眠を約90分ごとに交互に繰り返す「睡眠サイクル」を持っています。
このリズムを理解することが、睡眠の質を高める第一歩になります。
眠り始めの最初のノンレム睡眠(特に深い眠り)は、
・成長ホルモンの分泌
・脳や体の修復
・免疫力の強化
といった、体にとって非常に大切な働きをしています。
つまり、この「最初の90分」がしっかり深く眠れるかどうかで、その夜の睡眠の“質”が決まると言っても過言ではありません。
年齢とともに、「夜中に目が覚めるようになった」「朝早く起きてしまう」など、睡眠の質や時間に変化が出てくるのは自然なことです。
・ノンレム睡眠の“深さ”が浅くなる
・睡眠サイクルが短くなる
・メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌量が減る
・尿意や体の痛みなどで中途覚醒が増える
「年をとると寝られなくなる」のは、体内の変化による自然なものですが、生活習慣や栄養でサポートすることは十分可能です。
せっかく眠っていても、浅い眠りばかりでは脳も体も休まりません。質のよい睡眠を得るためには、次のような習慣が役立ちます。
・毎日同じ時間に寝て起きる
・朝日を浴びて体内時計を整える
・夕食は就寝の3時間前までに
・寝る90分前に入浴して深部体温を下げる
・寝室を静かに・暗く・快適な温度に保つ
・スマホやPCは寝る1時間前までに切る
・タンパク質・ビタミンB群・マグネシウムなどを朝食で補う

年齢とともに眠りが浅くなるのは自然なことですが、その仕組みや働きを知ることで、睡眠の質は改善できます。
・睡眠は「脳と体を休め、整える時間」
・深いノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルを意識する
・最初の90分をいかに深く眠れるかがカギ
・加齢による変化も、生活習慣でカバーできる
「寝ても疲れがとれない」「浅い眠りが続いてつらい」そんなお悩みがある方は、まず自分の睡眠のリズムを整えることから始めてみましょう。質の良い眠りは、脳の健康と、日々の活力に直結しています。
今日からできることから、少しずつ取り入れてみてくださいね。
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