介護の準備に欠かせない“口から食べる力”――総入れ歯の母との経験から

口腔ケアは「食べる力」を守る第一歩

高齢になると、歯の衰えや入れ歯の使用が増えてきます。特に認知症を伴う場合は、口腔ケアを忘れたり、入れ歯が合わなくなっても訴えられなかったりと、トラブルが起こりやすくなります。


「口から食べること」は栄養だけでなく、生きる意欲や尊厳を守るためにも大切です。介護の準備を考えるとき、口腔ケアは欠かせない視点だと感じています。


母の総入れ歯と介護の日々

私の母も総入れ歯でした。最初は自分でケアできていたものの、認知症が進むにつれて外すのを忘れたり、手入れができなくなったりしました。


入れ歯が合わなくなり痛がることもあり、歯医者に何度も通い新しい入れ歯を作り直したこともあります。


当初は、母の口の中に手を入れて入れ歯を外すことに抵抗がありましたが、介護が進むうちに自然と慣れていきました。


ある日、デイサービスに送り出したあとで入れ歯を入れ忘れ、慌てて届けに行ったことも…今では少し笑える思い出です。


口腔ケアを怠るとどうなる?

・口腔内の細菌が増えることで誤嚥性肺炎のリスクが高まる


・入れ歯の不具合で食欲が低下し、栄養不足を招く


・「食べる楽しみ」を失い、気力や認知機能の低下にもつながる
実際、母も最期は誤嚥性肺炎で亡くなりました。完全に防ぐことはできなかったものの、日々の口腔ケアの積み重ねが少しでもリスクを減らすことにつながるのだと痛感しています。


家庭でできる工夫と準備

・入れ歯洗浄剤や歯磨きジェルを活用して清潔を保つ


・「一緒に歯磨きしようね」と声をかけ、習慣を支える


・訪問歯科やデイサービスでの口腔ケアも積極的に利用する


・パタカラ体操などの口腔体操で嚥下力を維持する


まとめ

「口から食べる力」を守ることは、健康や栄養だけでなく、その人の尊厳を支える大切なことです。


介護の準備を考えるとき、口腔ケアをどう支えていくかもぜひ意識していただければと思います。私自身、母との日々を通じてその大切さを身をもって学びました。





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